薬師瑠璃光如来 像|病と迷いを照らす、東方浄瑠璃世界の教主
薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)は、東方浄瑠璃世界を治める仏として知られ、
古来より病や苦しみに向き合う人々の心の拠り所として信仰されてきました。
本品は、そうした教えを力や効能として誇示するのではなく、静かに寄り添う象徴として表現した、桧木彫刻の仏像です。
薬師瑠璃光如来が示す「癒し」の思想
薬師如来が語られる癒しとは、単に病を取り除くことだけを意味するものではありません。
心の迷いや不安、積み重なった疲れを見つめ直し、本来の調和へと立ち戻るための智慧を指します。
本品に刻まれた穏やかな表情と施無畏印の姿は、恐れを手放し、静かに向き合う時間を促す象徴として佇みます。
左手に宿る薬壺の意味
薬師如来の左手に持たれる薬壺は、すべての存在に等しく注がれる智慧と慈悲の象徴とされています。
それは万能の薬を意味するものではなく、各々が自らの状態に気づき、整えていくためのきっかけを示すものです。
本品においても、この薬壺は癒しを外に求めるのではなく、内に見出すための象徴として丁寧に表現されています。
東方浄瑠璃世界の教主として
薬師瑠璃光如来は、阿弥陀如来が極楽浄土を司るのに対し、
現世に生きる人々の苦悩に寄り添う仏として位置づけられてきました。
現世利益という言葉に回収されがちですが、本来は生き方や在り方を穏やかに整える教主として信仰されてきた存在です。
信仰や想いを託す対象として
本品は、即効的な変化や強い力を期待するためのものではありません。
日々の暮らしの中で、心身の状態を見つめ直し、静かに手を合わせるための象徴としてお迎えいただくことを大切にしています。
薬師瑠璃光如来という存在への理解と敬意をもとに、無理のない想いで向き合える仏像としてご縁を結んでいただければ幸いです。
桧木彫刻・28cmによる端正な佇まい
本品は、桧木を用いて彫刻された、高さ約28cmの薬師瑠璃光如来像です。
桧特有の柔らかな木肌と落ち着いた色味は、空間に過度な主張を与えることなく、静かな存在感をもたらします。
祈りの場や日常の一角に置くことで、心身の調和と穏やかな時間を思い出すための象徴として寄り添います。
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